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頭寒足熱
2023.1.8
こんにちは 一級建築士の清水です
今回は、前回の【暖房のお話】に続いて、健康的な体の温め方についてお話します。
体の理想的な温め方として、頭寒足熱という言い伝えがあります。足元を温かく、頭は冷やしておくのが健康に良いという意味ですが、確かにそのとおりであると実感しています。
例えばコタツで、足元のみを温かくする場合、部屋の温度は暖かくならなくても、ある程度体は温まります。
これに対して、エアコン暖房で暖かい空気が上昇し、窓などの冷たい箇所で冷やされた空気は床へと下がると(コールドドラフト現象)頭は暖かく、足元が寒いという、頭寒足熱とは逆の環境となってしまいます。頭部は暖かくても、足元が寒い為暖かさが実感できず、エアコンの温度を25度以上に設定してしまうなどということになり、省エネにも健康にもよくありません。
対策としては次のものがあげられます。
①コールドドラフトを避ける。(カーテンボックスを設ける。)
②遠赤外線など、放射熱による暖房器具とする。(コタツ、ストーブ、蓄熱暖房、パネルヒーター等)
※暖房器具については、前回の【暖房のお話】も参考にしてください。
また、これから家を建てられる場合、窓ガラスなどの性能を上げてコールドドラフトを避けたり、暖かい床材(針葉樹の無垢材など)にしたりと、健康的で省エネな断熱・暖房計画をお勧めします。