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屋根について

2023.5.26

1回 屋根の種類

屋根と言えば、瓦屋根・スレート屋根・ガルバリウム鋼板などが多く使われています。
それぞれの特徴についてお話します。

【瓦屋根】

瓦は従来、陶器(粘土を焼いたもの)に釉薬を施したものと、セメントで成形されたセメント瓦があります。
耐久性は、陶器瓦はそのもの自体はほぼメンテナンスフリー。
和風スタイルでのし瓦の施工がある場合はメンテナンスが必要となる事があります。
セメント瓦は、表面の塗装次第でメンテナンスの頻度が変わります。
瓦屋根の施工の特徴は、瓦をのせるための桟を先に取り付け、その桟に引掛けながら瓦を葺くので、横殴りの雨の時は下から雨水が侵入しやすくなります。その為、屋根の勾配(傾斜)がある程度きつい(4寸勾配以上)屋根に適しています。

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【スレート屋根】

スレート瓦はセメントの成型板で、スレート石(玄昌石)に似た薄い板です。
これを重ねながら葺いていきます。ハウスメーカーで多く採用されています。
少し前は石綿も使われており、アスベストの被害が懸念されるため、雨漏り補修や屋根のメンテナンス時は、既存のスレート材をそのまま残し、その上に防水紙を敷き、ガルバリウム鋼板など軽い屋根材を新たに葺く、カバー工法が採用されます。メンテナンスの頻度はセメント瓦と同様に、表面の塗装次第で変わります。

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【ガルバリウム鋼板屋根】

ガルバリウム鋼板屋根とは金属屋根のことで、以前は亜鉛メッキ鋼板が使われていましたが、アルミの合金のガルバリウム鋼板が錆びにくく長寿命であることから、今ではガルバリウム鋼板が金属屋根の主流となっています。屋根の葺き方は、平葺きと立平葺きとあり、立平葺きの場合は1枚葺きとなり、屋根勾配が水平に近いような緩い勾配でも大丈夫です。

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その他、ステンレスや銅板などの金属屋根・アスファルトシングル屋根・防水屋根などがありますが、上記3種の屋根が、住宅屋根のほとんどを占めています。

次回に続きます。

清水(1級建築士)

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